nature’s diary

日々感じていること・ボディートーク療法・心ヨガ・身体と心の話・

作ること。

友人のワークショップに参加してきました。

今回は、リース作り。

来月はクリスマスを迎えるので、部屋の雰囲気作りに一役買ってくれるし、緑が少なくなる時期でもあるので、グリーンの入ったリースは見ていてとても清々しくなれますよね。

そして、何より作る過程が楽しい!

自分好みのリースをイメージしながら、少しずつ形になっていく様を見ることが、創作の醍醐味ですね。

今回も私としてはとても好みのリースが作れた様に思っています。

本当に作るって良いものですね。

不器用な私ですが、たまにはこういう時間も作りたいと思いました。


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絵画に観る死。

『怖い絵展』

 

一度は見聞きされた事があるのではないでしょうか。

今、上野の森美術館で好評を得ている絵画展です。

「恐怖」に焦点を当てた選りすぐりの絵画が約80点も観れるという事で、私も前々から興味があり、しかも来月で終了!ということを知り駆け込みで行ってきました。

人気があり入場制限があるため早朝から長い列ができ、私と夫は上野の紅葉を眺めながらたわいのない話をして待つ事80分。

しかし中に入ると、そこからは待たされた事など気にならない程の魅力的な絵の数々に時間を忘れて見入っていました。

 

10年前に「怖い絵」という単行本が発行されました。

作家・ドイツ文学者の中野京子さんが書かれた本で、絵画の面白さを伝えるためにシリーズ化、それがベストセラーを記録し多方面から大きな反響を呼びました。

今年、刊行10周年を迎え、それを記念して今回のとても大きな絵画展に繋がったそうです。

中野さんは、絵を見る時にその絵の時代背景や隠された物語などを知った上で絵を観ることを勧めています。

その知識があることで、よりその絵の持つ壮大なストーリを読み解く事が出来ると、個人の感性だけでなくきちんとした情報も必要であると伝えています。

 施設内にもその思いが反映されてか、展示された絵の横には一点一点丁寧な説明書きがあり観る人への心遣いと配慮を感じ、絵画の知識のあまりない私にとっては、より絵に興味を持って観るきっかけを作って下さいました。

そして、音声ガイドの声を担当している女優・吉田羊さん。

私の好きな女優さんのお一人です。

落ち着いた声で、一つ一つの絵に合わせた説明も絵の臨場感をしっかりと伝えてくれていました。

 

 

『想像によって恐怖が生まれ、恐怖によって想像が羽ばたく』

これは音声ガイドのオープニングに流れてきて、私の耳に残った言葉です。

この言葉通り、私は一つ一つの絵から想像を掻き立てられ、それぞれの絵に異なる感情を持ちながら食い入るように鑑賞していました。

 

全てに共通していたのは、死を観て生を感じるでした。

中でも私の印象に残ったのは、人間の肉体という存在の凄さ。

 人間の血の通う肉体から伝わる美しさや躍動感が生や命の象徴であり、絵に描かれたそれらの表情が死や死を迎える逃げ場のない現実を引き立て、その対比がより一層怖さを強めているように感じました。

 

そして最後に私たちを迎えた巨大な絵画。

パンフレットのテーマの絵ともなっている『レディ・ジェーン・グレイの処刑/ポール・ドラローシュ』には息を飲みました。

縦2.5メートル、横3メートルにもおよぶ絵自体の大きさにも驚きましたが、その解説にもあった、まるで舞台のひと場面を目の前で観せられているような迫力と鬼気迫る感じに一気に引き込まれました。

この絵は、ヘンリー8世の姪の娘として生まれたばかりに政争に巻き込まれ、望みもしない王冠を被された挙句、僅か16歳で処刑となる運命を背負った少女の絵です。

異名は「9日間の女王」。

目隠しをされ首置き台を手探りする幼さが残る少女の、運命を受け入れ覚悟を決めたその姿に、なんとも言えない気持ちが生まれ、しばらくその絵の前から離れられませんでした。

 

 

「怖い絵展」という名の通り、そこには生が侵される恐怖を感じるのと同時に、その死の意味、物語が持つ歴史を知れば知るほどもっと他の作品も観てみたいと、絵画への興味にも自然と繋がる展覧会だったと思います。

 

12月17日まで毎日開催させれているとのこと。

是非この展覧会を沢山の方に観て欲しいなと思いました。

 


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12月のセッションご案内。

今年もあと僅かとなりました。

早いものですね・・・。

ホームページにて、来月のセッション日程のご案内を更新しました。

今年の締めくくりに、ボディートークで体と心をメンテナンスしませんか?

詳細・ご予約は、ホームページをご覧下さい。

 

BodyTalkSalonナチュール

HP:  nature

 


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ありがとうございました!

本日は、浦和コルソで開催されたイベントに出店させて頂きました。

今日も沢山の出会いがあった一日でした。

私のブースにお立ち寄り頂きました皆さまありがとうございました!

新しいものに出会うってワクワクしますね。

 

次回は12月3日に川口市鳩ヶ谷で行われるイベント出店させて頂きます。

今年最後のイベント出店になります。

是非遊びにいらして下さいね!

詳細は、HPをご覧下さい。

http://www.bodytalk-nature.com


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久米さん。

先週、金スマという番組のゲストに、黒柳徹子さん、久米宏さんが出演されていました。

内容は、久米さんが出版された本『久米宏です』の副題「ニュースステーションは、ザ・ベストテンだった」を掘り下げたものでした。

久米さんは大人気だった歌番組ザ・ベストテンを降板され、1978年から18年半報道番組・ニュースステーションでキャスターを務められました。

当時、堅苦しく、分かりづらかった報道番組のイメージを久米さんは大きく変化させました。

そのニュースステーションでは、歌番組ザ・ベストテンでのノウハウがとても生かされたそうです。

ザ・ベストテンは、その当時でもぶっ飛んだ演出と徹子さんと久米さんの絶妙なテンポ良いトークが目玉でした。

歌手が新幹線のホームや飛行機から降りてタラップ下で歌ったり、ファンの家や歌手の実家前で歌ったりするなどのスリルある演出は、今のテレビでは考えられません。

また、若者が沢山観ている歌番組、徹子さんと久米さんは、もっと日本や海外で起こっていることにも関心を持って欲しいとその日その時起こっている事件や出来事を番組中の会話に意図的に散りばめていたそうです。

そんな経緯もあり、常々報道番組は未来を担う若者たちが見るべきだと考えていた久米さんは、中学生でも分かるニュース作りを念頭に報道番組の大改革をしたのです。

今の報道番組では当たり前になった、模型、政治家の人形、フリップなどを使った分かりやすい解説や事件事故の現場とスタジオを繋ぎ臨場感ある情報を伝えてもらう生中継などは、この番組から生まれたと言います。

次々と偉業を成し遂げ、視聴率が悪いことが当たり前だった報道番組を興味を持って観てもらえる番組にまで作り上げました。

そして久米さんが、18年半、4795回務め続けた番組の最終回に視聴者ヘ向けて語ったメッセージがとても印象的でした。

 

民間放送は、原則としてスポンサーがないと成立しない...そう考えると民間放送というのは脆弱で弱くて危険なものなんですけど...

でも僕、民間放送が大好きというか、愛していると言ってもいいんです。

何故かというと、日本の民間放送は全て戦後に生まれました。

日本の民間放送、民放は、戦争を知りません。

国民を戦争に向かってミスリードしたという過去がないんです。

これからもそういう過去がないことを祈っています。』

2004年に久米さんが話されたメッセージが、何と無く今の日本社会、世界情勢にマッチし過ぎていて、鳥肌が立ちました。

 

この後のトークで、今のテレビの在り方について聞かれると、

徹子さんは『私はテレビは正直であるべきだと思っています』

久米さんは『信念に基づいて発言しないとね』と話していました。

 テレビの成長をまさにその現場で目撃しながら、テレビと共に歩まれて来たお二人の発言が、どこか今のテレビや報道の在り方に警鐘を鳴らしているようにも聞こえました。

忖度、偏向報道、印象操作などの言葉をよく耳にした今年。

今テレビや報道の在り方が、作る側、観る側にも問われているように思います。

久米さんは、今のテレビ業界に、もっと生放送の番組を増やすべきだと仰っていました。

生放送が主流だった昔のテレビの内容には、 今ではあり得ないというか、やる事すらはばかれる内容も沢山ありますが、そこには人間らしさ、作り手の一生懸命さ、出演者の素の表情がにじみ出ていたことは確かです。

キレイに潔癖になり過ぎた今のテレビは、どれだけその人間臭さ、リアルさを取り戻せるのかが、テレビの未来を明るくする鍵のように感じます。

 

私ももちろんテレビ世代。

テレビ離れが叫ばれる今の状況に寂しさを感じます。

昔のような活気溢れるテレビの面白さを取り戻して欲しいと思う今日この頃です。