深く大きく。
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4歳の娘が、私の実家へ遊びに行った時のこと。
実家の柱にしがみ付き、結構高い天井までよじ登って行った…。 .
ありゃりゃ…。
お転婆娘よ…。
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そんな言葉が頭をよぎるのと同時に、懐かしさがこみ上げて来た。
あっ、私も子どもの時に同じことをやっていた…。 母の実家に同居していた時、私も玄関の立派な柱を猿の様によじ登って、厳しい祖母によく叱られていた。
娘も私と同じことをしている。
血は争えない。
すると、自分の子どもの頃にやっていた様々なお転婆行動を思い出し、娘の行動を微笑ましく思ってしまった。
よく子どもたちの行動は、母親の無意識に繋がっているという。
大人になる過程で、どこかに置いて来てしまった子どものただ楽しいという感覚。
その代わり身に付けた、外に向ける不安や心配を気付けと言わんばかりに、子どもたちは行動で母親に見せてくる。
本当に子どもたちは、親の鏡のようだ。
それは、子どもたちが親を真似るという意味を超え、私たち親の心理を表してくる。
やって欲しくないこと、やめて欲しいことを子どもがした時は、何か自分の中に恐さが隠れていることがある。
子どもたちは、行動をもってそれを親に伝えるという使命を持って生まれて来ている。
子どもは、親の器や価値観を深く大きくしてくれる。
そして、いつも全力で。
そんなことを娘をみて思った。